井上日奈季の日記

基本的には世界に何かを発信する用では無く、どこからでも確認可能な個人用のメモと言う扱いです。

シティーサイクル、シングルピボットキャリパーブレーキの調整

ティーサイクルに良く見られるシングルピボットキャリパーブレーキの調整について、テキトウに記載してみる。

ブレーキレバーの軸を潤滑
(軸がバラせない物はオイル潤滑)
ブレーキインナーケーブルのタイコが回るレバーは、タイコをグリスで潤滑
ブレーキインナーケーブルをオイルで潤滑、
(自分は撚り線のスキマに浸透して欲しいのでオイルを選択)
ポジションが決まっていれば、アウターケーブルを適切な長さに切断して、端を抵抗が少なくなるように整えて最適化

前輪を全バラして高精度に組み直し
リムのブレーキ面が汚れていたらクリーニング

キャリパーの基本整備
ブレーキキャリパーを外して分解してクリーニング
アーム軸部分の、アームとワッシャーの間をオイルを塗布して潤滑
バネとアーム裏の突起の擦れる部分にオイルを塗布して潤滑
バネのコイルの一巻目と二巻目が擦れているようなら、コイル部分にオイルを塗布して潤滑
軸のクリアランス調整のダブルナットは良さげな位置で固定するが、車両に組み付けて微妙なら再調整する。
外したブレーキシューは表面をテーブルに置いた紙ヤスリ等で削って、劣化していない新しいゴム面を出しておく。
ブレーキシューの溝が→状に切られている場合は、矢印の先端が車両の後方に向くように取り付けると、
雨天時にリムが濡れた場合に、リムのブレーキ面に付着した水を排除する作用があるらしい。

キャリパーの基本の位置出し
キャリパーをフォークに仮固定してブレーキシューの高さをリムに合わせて仮固定
フォーク裏のキャリパー固定ナットを緩めて、下から手で左右のキャリパーを閉じ、左右のブレーキシューでリムを挟み、キャリパー固定ナットを締める。

キャリパーの片効き調整
キャリパーにケーブルを通して、リムとシューにテキトウな隙間を設けてワイヤーを潰さない程度に固定
キャリパーアームを戻すバネの力は左右別のスプリングで戻るので、
戻る力は一定では無いので左右の間隔が均等になるように揃えるのではなく、
左右のシューが同時にリムに当たるように調整する。
(ホイールが振れていない前提です)
キャリパーの片効き調整の具体的な方法は、
フォーク裏のキャリパー固定ナットを本締めより少し緩めてから、
キャリパー固定ナットと一緒に、キャリパーを動かしたい方向に少し回す。
キャリパーを動かしたら、シューが左右同時にリムに接触するか確認、OKになるまで繰り返す。
(キャリパーのバネを調整して左右のバネの力を均等にできれば良し、キャリパーを潤滑して動きが良くなった分、バネの戻り力を適切な範囲で弱める事ができればベスト)

ブレーキシューの位置出し
キャリパーの固定位置確定時に仮の位置で固定していたブレーキシューを、
高さを合わせて上下の角度も合わせてシューを固定する。
固定時にブレーキシューが共回りする場合は、固定用ナットの内側の山にのみグリスを綿棒で薄く塗布すると、共回りが緩和される。
この状態でブレーキシューとリムが上手く接触していない(上から見てリムに平行か若干後開きならOK)なら、
キャリパーのアームをモンキースパナ等で挟んで曲げて、適切(好みの)な状態にする。

ワイヤー固定位置の決め方
制動力が最大限発揮されるよう、ブレーキをフルに握った時、1番握力が発揮できる位置にブレーキレバーがあるようにワイヤー固定位置を合わせて、ワイヤーを固定。
ケーブルアジャスターは、ブレーキシューが減ってきたら、その分のクリアランスを詰める為に使用するので、最初はアジャスターは使用せず縮めた状態にしておく。

コレでフル制動可能な状態になったので、ブレーキレバーを握って車体を前に押して、
この時キャリパーアームにガタが出るようなら、キャリパーのアームのクリアランスを再調整して
各部を再確認して問題が無いようなら完成。
(鉄板アームのキャリパーなので、前後方向のしなりが多少あるのは仕様です、しなった結果、シューがタイヤと接触するような事が無ければ問題ないです。)