井上日奈季の日記

基本的には世界に何かを発信する用では無く、どこからでも確認可能な個人用のメモと言う扱いです。

激安自転車、ケーブル潤滑のススメ

追記、ワイヤー→ケーブルに変更しました。
激安自転車のケーブルは、
激安なので錆びやすいスチール製のインナーケーブルが使用されています。

自転車で使用されているケーブルは単線ではなくより線です。
引っ張る力に耐える良質な鋼でありつつ
ハンドルを切っても問題なくしなやかに曲がるのはより線だからこそです。

shimanoより引用

nissenより引用
ブレーキのケーブルだと19本のより線が普通だそうです。
ただ、より線は複数の細い線をより合わせているので、
単線よりも遥かに表面積が広いです。
単線であれば空気との接触面積は外周のみですが、より線の場合は細い線の1本1本の表面が空気と接触します。
空気に触れる面積が広い、錆びやすい鋼線
が、何にも保護される事なく空気中に存在して
湿度で表されるように、空気中には水分が存在し
屋外に置かれる自転車は寒暖の差に晒され、ワイヤー表面に結露
そりゃ錆びます。

より線が曲がる時、より線同士が擦れ合う訳ですが
錆びが発生すると、細い鋼線同士の擦れ合う時に摩擦が発生してしなやかに曲がる事は困難になります。

ワイヤーの細い鋼線の表面、全面に行き渡るように、潤滑油を塗布しておくと

細い鋼線同士の摩擦を潤滑油が潤滑し、しなやかに曲がるようになる。
鋼線が空気と直接接触しないので、結露が起こりにくくなる、表面の保護と合わせて錆びにくくなる。
アウターケーシングとインナーワイヤーの接触箇所の摩擦も潤滑油で低減され、ワイヤーの動作もスムーズになる。

デメリットとしては、潤滑油が劣化して粘度が高くなるとワイヤーの動作を妨げる作用が出るかもしれないが、
錆びて固着したり解れるよりは数倍マシ。
錆びていなければ劣化した潤滑油を除去して再塗布すれば最適とは言わずとも再度良好な状態で使用できるようになります。

ステンレスインナーワイヤーも潤滑や保護した方が良いのは間違いないが
保護が切れた時の劣化の度合いがスチールワイヤーとは雲泥の差なので
交換するならスチールワイヤーよりも絶対にステンレスワイヤーがお薦め。

シマノの100本箱売りのステンレスインナーワイヤーが16000円程度なので1本160円程度。
良心的なショップならバラ売りで1本300円程で売ってくれると思う。