井上日奈季の日記

基本的には世界に何かを発信する用では無く、どこからでも確認可能な個人用のメモと言う扱いです。

比較する場合は前提条件を揃えるべき

Aと言う物とBと言うものを比較しようとする場合、
前提条件は揃える必要があります。
前提条件が揃えられないものは比較対象になりえません。

スポーツサイクルに乗る方で、シティーサイクルをこき下ろす方が一定数居るかと思いますが
その方の知っているシティーサイクルはスポーツサイクルと同程度の組み立てや整備が施された物でしょうか?

正しく組み立てられた物同士であれば、どちらも同じく自転車であり、目的別の棲み分けが為されているだけだと理解していただけるものと思っております。

現在、シティーサイクルは安価で無整備で使い捨てと言う認識が一般的になっていますが、
売る方も、相応の経験を積み、知識を持ち、誠意を持って、真面目に、丁寧に仕上げて安価に販売していては生計が成り立たないので
http://leibun-bike-design-school.blogspot.com/2013/06/blog-post.html?m=1
>
>チェーン引きの調整
>左右均等に引きを調整しましょう。
>チェーンの張りの目安は、新車の場合はクランクをおもいっきり回して半回転で止まるぐらい。
>ママチャリは長期間メンテナンスされないことが殆どなのでかなりきつく張ります。
>


自転車に関する専門学校では、卒業後に生計を立てられるように
客の自転車の漕ぎが重くても、寿命が短くなっても
クレームが来ない、再調整の手間が掛からない、
そんな出荷前整備をするように教育されます。

上記のような整備状態の車両と、正規販売店で完成車になったスポーツサイクルは、比較対象にはなり得ません。
片方は組み立て不良、整備不良なのですから。

ちなみに、正規販売店で完成車になった車両でも
街乗り前提の吊しのクロスバイクと、何年ものトライ&エラーの結果を反映したポジションを再現した、
フレームから選択し、最高級グレードのパーツから適切な物を選択したロードバイク完成車も、また別物です。

ティーサイクル規格の部品に高精度な物や軽量な物などの良質な物が少ないのは確かですが
高級ロードバイク基準の高精度な組み立てをされた物で適切なギア比とサドル位置が設定できる車両であれば
1日100km程度のライドであれば
運動不足で、心肺機能の低いBMI25程度の40代のおっさんでも可能な程度には、シティーサイクルは高性能です。

殆どのユーザーは1日に100kmも走りませんので
ティーサイクルでも充分な性能であると言えます。

適切な部品選択や組み立てや整備が施されたシティーサイクルが普通であれば
外装変速で雨晒し保管の未整備自転車のユーザーは
内装変速でフルカバーチェーンケースの車両を選択するべきです。

現在、外装6段、7段のボスフリーであれば14-28tが標準的ですが、
前後ギアの歯数を適切に調整すれば
重いギアと軽いギアは内装3段と外装6段、7段で殆ど遜色をなく、違いは間を細かく刻んでいるだけです。

その間のギアに、漕ぎやすい重さのギアがある場合は、内装3段の3段をそのギア比に近くなるように前後のギア比を変更すると快適に走れます。