今回の不具合の主な原因はドラムブレーキ側カム軸の潤滑不良でした。
最近、スーパーカブのブレーキを掛けると前ブレーキが停車するまで戻らない
(減速で使用すると停車するまで引きずったままになる)状態になったので解消してみた。
レバー、ブレーキケーブルの動きはスムーズなのは確認できたので他の部分の動作不良を疑う。
ドラムブレーキ側のアーム先端のケーブルを通すタイコとアームの潤滑が微妙なので注油
ドラムブレーキ側のアームからケーブルを外してアームのみを動かしてみると微妙な感触
リターンスプリングのコイル同士の摩擦を減らす為に注油しても微妙だったので
アームの軸側の潤滑の為にアームを外して注油する事で不具合は解消した。
本当はホイール外してドラムブレーキを分解して、軸をクリーニングしてグリス塗るんだろうけれど、不具合が再発したら対処しよう。
ちなみにアーム外す時に使った工具はボルト、ナットの脱着に10mmスパナ2本
アームは表裏があって、軸とアームに合いマークがあるので、組み立て時にはマークを揃える事。
ブレーキシューの磨耗インジケーターは軸側のアームが差し込まれる溝(スプライン)が一部無くてインジケータープレート側もそれに合うようになっているので、理解していれば元通りに組み直す事は容易で
流石はスーパーカブ、親切設計だと思った。
アームとリターンスプリング、インジケータープレートをはずすとフェルトっぽい材質のOリングが有ったので、それを取り外して軸の周囲に浸透させる感じで少量のオイルを注油した。