井上日奈季の日記

基本的には世界に何かを発信する用では無く、どこからでも確認可能な個人用のメモと言う扱いです。

僕がSIGHTRON SAFARI 5x20を勧める理由

注意事項


以前の物はフルマルチコーティングだったようなのですが、
最近流通している物は対物レンズにコーティングの無い、若しくはモノコートの面が有るようです。
メーカーはフルマルチコーティングとは言っていないので、仕様上は問題ありません。
使用に際しても1面だけならノンコートでも4%程度の光量損失です。
フルマルチコーティングに拘る方は値段は上がりますがフルマルチコーティングを謳う
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MSVKGI8/
の選択をお勧めします。


星見、コンサート2階席、ドーム、ハンティング等、5倍が用途に合わない場合もありますが
高級では無い双眼鏡を結構買った中で、1台目ならSIGHTRON SAFARI 5X20をお勧めします。
可搬性、良く見える、使い易い、販売価格、が高いレベルでバランスが取れていると感じます。

まず、可搬性
どんなに良く見える双眼鏡でも、見たい時に持っていなければ使えません。
もっと小さければ、それに越した事はありませんが、コレ位なら20Lのザックのサブポケットに何とか常備可能かと。

そして、良く見える事
見たい時に双眼鏡を持っていても、覗いても良く見えない様な双眼鏡では、持ってる意味も買う意味もありません。
キーワードは、フルマルチコーティング、と、安価に抑えるならポロプリズム型、低倍率、です。
フルマルチコーティングは、反射防止多層膜をレンズ、プリズムの全面に施し、入ってきた光を反射させずに透過させ、なるべく多く目まで届ける為の物です。
安価ならポロプリズムを選択するのは、もう一つのダハプリズムは、構造上反射率の悪い反射面があり、その面を反射させるのに、増反射膜と言う金属膜加工を施すのですが、
安価なアルミ膜では、反射率が低く、反射率の高い、銀薄膜や誘電体多層膜は高価になるので、低価格の双眼鏡に採用されない為です。
低倍率が良く見えると言うのは、同じ対物レンズ径なら、低倍率の方が明るく、手持ちで発生する手ブレの悪影響も感じ難くなる為です。

双眼鏡のスペックに瞳径と言う項目があります。
瞳径は対物レンズ口径を倍率で割った数値で、この双眼鏡の場合4mmです、
対物レンズを明るい方に向けて、接眼レンズ側から、双眼鏡から目を少し離して覗き込むと約4mmの白い円が見える筈です。
コレが対物レンズ20mm、8倍なら2.5mmになります。
明るい所なら人間の目の瞳孔は絞られるので2.5mm程でも問題にならないのですが、
暗い場所では光を多く取り入れようと瞳孔は開きますが、幾ら瞳孔を開いても双眼鏡の瞳径が2.5mmでは入ってくる光量は変化しません。
この様な理由から、双眼鏡で薄暗い場所で鮮明に見たいなら、低倍率か大口径のいずれかを選択する訳ですが
暗い場所で使う小口径であれば低倍率の双眼鏡が有利になります。
ちなみに、瞳径が大きくても特別明るい所を見なければ明るい分には瞳孔が絞られますので問題ありません。
瞳径4mmと言うと8倍なら32mm、10倍なら40mmの双眼鏡と同等の瞳径です。


使い易いは
可搬性にも通じますが、小さく、軽く、持ち運びが便利で、かつ、実視界が広くたくさんの物が見え、何かを探し易い
低倍率で大きく拡大する機能は弱いが、高品質な光学系と手ブレが抑えられる為、そんなに拡大されずとも詳細を判別可能。
最短合焦距離が短く、瞳径も大きめで、屋内使用も容易、アイレリーフもそこそこあるので、眼鏡でも使用可。
多数の双眼鏡を覗き比べてみると解るが、覗き易い双眼鏡と、そうでない物があり、この商品は前者で、目の位置に寛容で覗き易いです。

そして販売価格
記事作成時点で、6000円しない位の価格です。
もっと安い商品もありますが、低価格の双眼鏡は、レンズ表面の反射防止コーティングを丹念に行ってはいません。
フルマルチコーティング、の双眼鏡の新品の最低価格が現在この位の値段です。
せっかく購入するのですから、使いたくなるような品質の物を選ぶべきです。

あと、コレを勧めるのは、もっと大きく、詳細に、となって別の高品質双眼鏡を買っても、用途が被らず使い続けていけると思うからです。