井上日奈季の日記

基本的には世界に何かを発信する用では無く、どこからでも確認可能な個人用のメモと言う扱いです。

BETO LD pump head と思われる物

BETOのLDポンプヘッド
と思われるポンプヘッドを遂に新しい物に交換したので、退役したポンプヘッドのダメさ加減を検証しよう。



まずこの直列2穴式のオートデュアルバルブヘッドはレバーのカムでパッキンを押して圧縮する方式だが、カムの山が低いようでパッキンの圧縮具合が弱く、締め付けが弱い。

両方のパッキンを押す為にカム曲面が無くて面で押すような感じになっている。
レバーを寝かせた薄い方で3.8mm、レバーを立てた厚い方で5.5mmなので1.7mm偏芯している感じ。
パッキンのゴム自体も縮むので実質1.5mm押した位、全高1.18mm程度のゴムパッキンの内径がどれだけ縮むと思っているのだろう?


しかも強度不足で折れてる?曲がっている?
コレじゃパッキン押す力が逃げているかも。


上が締め付け前、下が締め付け後で仏式パッキンはまだ圧縮されている感があるが、米式側は見た目にも変化に乏しく実際の締め付けも弱い

カムが弱ければカムがより強くパッキンを押し込むようにシムを挟むと言う調整方法が無い訳ではないのだが、
デュアルヘッドの構造上カム側にシムを入れる余地は無かった。
最近まで使用していた米式側で空気が漏れないようにセットするのに何度も刺し直す手間が掛かるようになり、ポンプヘッドの交換に至った。

ポンプのパッキンは経年劣化はあるにしても、縮めたら割れる等のような酷く劣化していると言う状態では無く、この状態で漏れると言うのは正直設計不良を疑うレベル。

このヘッドのパッキンは米、仏でパッキンゴム自体は共通で、劣化していない方を使うように入れ替えても漏れやすく対処のしようが無い。

通常のスポーツサイクル用のフロアポンプだと、カムレバーはヘッドの着脱を容易に行う為の利便性の為にあって、
パッキンの圧縮具合の微調整はヘッド先端のスレッド式の蓋を回して調整するタイプが多い。

このヘッドは組み換え式のポンプヘッドが2つあって、バルブの無い側への空気の漏れは遮断すると言う弁機構が備わっているような方式。
一応ヘッド先端側にスペーサーを作成して挿入する事で、パッキンの圧縮を強くする方法は無くはないのだが、スペーサーの加工が面倒くさい。

レバーもQRのレバーやヒラメの縦カムのように寝かせるとカムが効くようにした方がバルブ根元への損傷も軽減できるように思えるし、
カムプロファイルが悪く戻る時にレバーがバチンと戻るので、ソレで指を痛めた人も多い筈だ。